2026/10/28 基板製造

リピート品の基板の納期が出ないときの転注|すぐ作れる工場へ切り替える手順

リピート品の基板の納期が出ないときの転注|すぐ作れる工場へ切り替える手順

基板のリピート品で納期が出ないときは、基材の在庫がある工場や海外工場へ転注することで、製造を止めずに済む場合があります。株式会社HSETには、こうした転注のご相談が月に5件ほど届いています。

「いつも作っている基板なのに、工場から納期未定と言われた」「〇か月以上かかると言われ、生産計画が立たない」。そんなお悩みはありませんか。この記事では、リピート品の納期が出なくなっている背景と、転注の手順、用意したい資料を解説します。

リピート品の基板で納期が出ない理由

いま、リピート品の基板でも納期が出ないケースが増えています。主な原因は、基材(基板の材料)の不足です。

  • AI関連の需要が増え、基材の入手性が非常に悪くなっている
  • 基材の入手だけで3〜6か月と言われ、さらに悪化する見込み
  • 基材が入手できても、基板製造の順番待ちが発生する
  • 基板のコストも、年に何度も上がっている

業界では「コロナ禍のときよりも厳しい状況」と言われており、2027年まで続くとも言われています。特定の会社だけでなく、日本のどのお客様にも同じことが起きています。

そのため、工場によってはリピート品であっても納期が出せません。弊社へのご相談も、今の工場から「納期未定」「〇か月以上かかる」と言われたことがきっかけのケースが多くなっています。

納期が出ないときの選択肢は「すぐ作れる工場への転注」

転注とは、これまでとは別の工場に製造を依頼し直すことです。基材の調達から始める工場に転注しても、同じ問題が起きます。転注先は「すぐ作れる工場」を選ぶことが大切です。

棚に保管された基板の基材

弊社では、国内工場と海外工場を費用と納期を総合的に見て使い分けています。

転注先すぐ作れる条件・特徴
国内工場基材の在庫がある工場で製造
海外工場コストを大きく上げずに、最短1か月(仕様による)で製造

海外工場で生産する場合も、工場と事前に仕様の認識合わせを行います。製品が弊社に到着した後は、目視検査を行ってからお届けします。

転注に必要な資料は2つ

リピート品を転注するときに用意していただきたいのは、次の2つです。

  • ガーバーデータ(基板の製造に使うデータ)
  • 前回の製造仕様書(板厚・表面処理・材料などを記載したもの)

転注の際は、前回と同じ仕様でそろえることに注意しています。前回の製造仕様書があると、仕様の確認がスムーズです。

転注が難しいケース

次のような場合は、転注が難しくなります。

  • 特殊な基材を使っている
  • ガーバーデータなどのデータがない

資料がそろっているか分からない場合も、まずは手元にあるものを教えてください。

リピート品の納期でお困りの方は、株式会社HSETにご相談ください。国内工場と海外工場から、仕様に合った転注先をご提案します。

▶ リピート品の転注を相談する

リピート品の基板を転注する手順

  1. ご相談:問い合わせフォーム、メール、お電話で、今の状況(言われている納期、数量など)をお知らせください。
  2. 資料のご送付:ガーバーデータと前回の製造仕様書をお送りください。
  3. お見積もり:見積は基本3日でお出しします。
  4. 転注先の決定:費用と納期を見て、国内工場か海外工場かをご提案します。
  5. 製造・検査・納品:前回と同じ仕様で製造します。海外工場の場合は、弊社で目視検査を行います。

打ち合わせなしでも、図面・仕様書・数量をメールでお送りいただければ、見積に対応できます。急ぎの案件は、特別枠での対応をご相談いただけます。

転注の事例|1000枚ロットの基板で量産3回目

事例1:1000枚ロットの基板を転注いただき、現在は量産3回目です。さらに、別の仕様の基板も転注いただく予定です。一度切り替えた後も、続けてリピート生産をお任せいただいています。

事例2:国内で6か月以上かかると言われてご相談いただいた案件(6層・貫通基板・1000pcs)を、海外工場での生産で納品しました。

転注のご相談は、すでにお取引のあるお客様だけでなく、新規のお客様からもいただいています。

リピート品の転注は株式会社HSETへ

「今の工場から納期未定と言われた」「次のリピート生産に間に合わない」。そんなときは、まずは現状をお聞かせください。完璧な資料がなくても、電話またはメールで現状を伺います。

▶ お問い合わせはこちら(お電話は平日9:00〜18:00)

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まとめ

  • リピート品の納期が出ない主な原因は、基材の不足と製造の順番待ちです。
  • 転注先は、基材の在庫がある国内工場や、最短1か月(仕様による)の海外工場から選びます。
  • 転注に必要なのは、ガーバーデータと前回の製造仕様書です。
  • 前回と同じ仕様でそろえて製造します。
  • 特殊な基材やデータがない場合は、転注が難しくなります。

株式会社HSETについて

株式会社HSETは、電子基板の開発設計から部材手配、基板実装、製品組み立てまで一貫して対応しています。他社で断られた案件のご相談も受け付けており、全国からのご相談に対応しています。

▶ お問い合わせはこちら / ▶ ブログ記事の一覧はこちら

よくある質問

リピート品の納期が出ないのはなぜですか?

AI関連の需要増で基材の入手性が悪くなり、基材の入手だけで3〜6か月と言われているためです。基材が入手できても、製造の順番待ちが発生します。

転注には何が必要ですか?

ガーバーデータと前回の製造仕様書をご用意ください。

国内工場にも転注できますか?

できます。基材の在庫がある国内工場で製造する場合があります。費用と納期を総合的に見て、国内工場と海外工場を使い分けています。

海外工場だと品質が心配です。

工場と事前に仕様の認識合わせを行い、弊社に到着後に目視検査を行います。

転注が難しいのはどんな場合ですか?

特殊な基材を使っている場合や、データがない場合です。